続・気仙沼のひまわり【第11回】
〔遺産に関する協議①〕
震災から1年余が経過したためか、遺産に関する相談を受けることが多い。
多くは親族間で調整が付いて進むようだが、それでも、故人の相続人が全国各地にいる場合、連絡を取り合ったり、
書類をやり取りする負担も少なくないようだ。
実際上、相続人の誰かが、各種の事務負担(戸籍の取り寄せ、金融機関等への書類など)を担うことが多いが、
こうした負担が他の相続人になかなか理解されず、事務負担を担った上で様々な主張や疑義にさらされ、疲れてしまう人もいる。
手続の透明性を求める声は、親族間の遺産分割協議にまで浸透しており、それを見越して遺産の把握を進める必要がある。
(この稿続く)
2012年06月21日