続・気仙沼のひまわり 【番外】正月編
〔新年あけましておめでとうございます。〕
近年,交通事故に関する相談を受けることが増え,私(東)も興味が赴くがまま,
交通事故損害賠償の実務確立の発端になった,昭和40年代の交通戦争当時に遡って,
様々な法律論の経緯から勉強してみたりしています。
今では考えにくいことですが,かなりの間,被害者の損害賠償請求権,
ことに慰謝料などについて,それが相続されることを否定する見解も有力でした。
それが被害者・家族のため,様々な取り組みがあって,少しずつ被害救済が進み,
それは各種基準・考え方として,続く被害の救済の礎になっています。
あるいは,分野は違いますが,消費者金融取引における過払金問題は,利息制限法・貸金業法についての解釈を,
先人達が被害実態を明かす取り組みでもって,獲得してきた成果によるものです。
一見,金銭問題に尽きるように見える民事事件についても,先人の取り組みが一里塚になって,それを元に,
続く者が更に発展させ,いつしか被害救済の当然の前提になるに至ることがあります。
当事務所も,寄せられた相談をもとに,それを通じた取り組みでもって,
目の前の依頼者,そして将来のまだ見ぬ方々の権利救済に繋がるよう,今年も尽力したいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いします。2016年01月01日