続・気仙沼のひまわり 【番外】正月編

新年あけましておめでとうございます。

今年もまた,当事務所として重要案件が目白押しで,紛争解決に寄せる相談者・依頼者のご期待にどのように応えたものか,

なお一層,日々の取り組みが重要だと思いを新たにしているところです。

さて,私ども弁護士は,相談者・依頼者からお話をお聞きし,また関係者のところに伺ったり、

事件現場を見たり,関係資料を集めたりと様々な調査を行いますが,それらが全て活用されるとは限りません。

むしろ,そのような調査・情報収集によっても,実際に直接活用できる資料は,ごく限られたものでしょう。

ところで,私(東)など,よく伝記・評伝の類を読むのですが,優れた著書は作者がいかに途方もない分量の文献に当たっているのか,

文中に引用らしいことがなくても伝わってきます。

文献を集めて勉強が進むと,つい仕入れた知識を披露したくなるのですが,そのようなことをせず,

それでいて読む者に,この著書は広大な資料のバックボーンに支えられた確信に基づいている,ということは自然,伝わってくるものです。

当事務所も,聴取り・調査の徹底をもとに,それを通じた取り組みでもって,権利擁護の主張が海中の氷山のように,

大きな支えに連なっていると示せるよう,今年も尽力したいと思っています。

この4月で,当事務所の前身である「気仙沼ひまわり基金法律事務所」の平成19年4月の開設から満10年となります。

本年もどうぞよろしくお願いします。