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リアスの風〔第7回〕

ケーキと弁護士


来月で私は,弁護士登録をして7年目(注:当時。この記事アップ時点では9年目)に入ります。当地での事務所開業からは2年と半年が経過しました。

この登録後,商法,破産法といった重要な法律が改正されたり,裁判員制度が実施されたり,また司法試験についても法科大学院の卒業が前提とされる,新規登録弁護士の激増など,司法を取り巻く環境は大きく変わりました。

弁護士も,施行される法律や新たな判例,実務の動きに付いていくため勉強が欠かせません。日々,情報を仕入れる体制も重要になってきます。

もちろん,法律実務は机上の知識だけで取り組んでも,そう簡単に処理できる場合はほとんどありません。

やはり,実践を通じて,依頼者と慎重に協議し,各種の証拠・資料を収集し,対立する相手方との議論・交渉を重ねることです。その中で,妥当な結果が導かれる場面を度々経験してきましたし,それが弁護士としての成長につながり,次の事件の解決の原動力になっています。

「ケーキのような弁護士になってはいけない。ケーキはみんな好きだが,依頼を受けて相手方と争うことを職務とする弁護士が,みなから好かれているとすれば,それは職務のあり方に問題があるからだ。」(アラン・ダーショウィッツ「ロイヤーメンタリング」より)

この言葉はお人好しの私には重いものですが,まずは残された任期,気仙沼地方で私に依頼して下さる方々のため,今後も力を発揮する所存です。

連載は今回で終わり。最後までありがとうございました。

(平成21年9月29日の河北新報リアスの風に掲載したもの)

2009年09月29日

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