「昭和52年生まれの年男より」
「昭和52年生まれの年男より」
授業参観で,教室の後にずらりと並ぶ同世代(と思われる)の方々を見るにつけ,「お互い大変だけれど,まぁ子どものためにも頑張ろうか。」と声を掛けたくなる。
私ども昭和52年生まれは,平成8年3月より高校を卒業し,また平成12年3月より大学を卒業する年齢である(1~3月生れは1年ずつ早い)。
我々の世代は,物心ついた頃はまだ余裕がある時代を過ごせていたものの,いざ社会に出たころには景気も後退する一方で,ものの考え方も大分変わってしまった。
この世代は,昭和後期的な発想と現実の社会が違う方向になっていることを,またネットの普及などを,先兵的に経験することになったと考えている。ただ,同世代の就職氷河期とか,非正規雇用といったことも,私は読んだり事件を通じて知っているだけと言われればそのとおりだが。
私などは10年前に社会に出たといっても,そこは法曹界で,牧歌的時代の最後の余韻が残っていた。ひょっとしたら余韻が続く中で被災して,相当遅いながらも現実の社会に向き合うことになったのかも知れない。
妻とは同い年で,夫婦とも巳年,年男・年女です。
私は,今年10月で弁護士生活もちょうど,まる10年が経過することになり,なにやら節目の年のように思います。
震災後,事務所の全壊に伴って仮設事務所で執務してきましたが,昨年末に新事務所に移転することが出来ました。紙面をお借りして,これまでの支援に感謝申し上げる次第です。
2013年05月11日